⽇野南|地元のママたちに出会える︕地域のコミュニティカフェで開催のおやこひろば

港南区⽇野南にある「コミュニティカフェicocca(いこっか)」は、共同代表の⿃海知恵⼦さんと池⽥邦⼦さんが中⼼となって誰でも⽴ち寄れるスペースとして2020年にオープンした地域のコミュニティカフェです。カフェとしてお茶もできて、ランチタイムには⾷事の提供もあり、フリースペースでは⾃由にのんびりと過ごすことができます。そんなicoccaで開催されている、未就園児とその保護者の⽅向けのおやこひろばをご紹介します。

限定3組アットホームなおやこひろば

icoccaでは、保育⼠による未就園児とその保護者に向けた絵本の読みきかせやふれあい遊びとおしゃべりができる「おやこひろば」を開催しています。定員は3組で、ちょうど名前と顔を覚えて話しやすく、その後の関係も築きやすい少⼈数制です。

店舗⼊り⼝は階段ですが、建物の裏側はスロープになっていてベビーカーでも⼤丈夫。授乳やおむつ替えも安⼼です。

開催⽇時は毎週⾦曜⽇の10時から11時半。参加者のみなさんには事前に「遅れてきても⼤丈夫、待っているからね」と伝えているそう。そこには「出かけるときに間にあわせなきゃと焦らなくてもいいよ」という思いやりが込められています。

カフェの中の靴を脱いで上がるフリースペースに参加者が集まってきたところで、おやこひろばが始まりました。

保育⼠でもある⿃海さんの絵本の読み聞かせとふれあい遊びからスタート。⼿遊び歌に合わせて名前を尋ねていく⾃⼰紹介で、初めて参加する⼈たちもすぐに打ち解けた様⼦でした。

⿃海さんは、笑顔と明るい声かけでその場限りの出会いで終わらないよう、icoccaを通してご近所同⼠で助け合える関係性をつくるサポートをしてくれます。

そのあとは、フリースペースのおもちゃで⾃由に遊びながら、ママ同⼠でおしゃべり。住んでいる地域や、きょうだいの有無など共通の話題で盛り上がります。この⽇は、さらに⼦どもたちの成⻑の記念にキットパスという画材を使った⼿形⾜形をとっていました。

icoccaで過ごしている間は、カフェのお客さんやスタッフさんに⾒守られながら、まるで親戚のうちに遊びに来たようなアットホームな雰囲気で和みます。

おやこひろばに参加したあとは、icoccaの⾷事も楽しめます。事前に希望を伝えておくと、いっしょに参加した⼦どもたちの分の⾷事も⽤意してもらえます。モグモグ・カミカミ期の離乳食にも、予約が必要ですが、対応しているそうです。事前に、アレルギーの有無等について電話でヒアリングをした上で、用意してくれます。ゴックン期や飛びこみでの離乳食には対応していません。

おやこひろばの参加申し込みは、直接、コミュニティカフェicoccaへお問い合わせください。

icoccaはみんなの居場所

フリースペースには、ミニカーやおままごとセット、着せ替え⼈形などなどたくさんのおもちゃや絵本があります。みんな近隣に住む地域の⽅々からの寄付で集まったそうです。

「icoccaはまちの思い出の⽋⽚でできています」と⿃海さん。

おやこひろばの時間帯は、誤飲の恐れのある⼩さなおもちゃは⼿の届かないところにしまってあるそうですが、フリースペースでは、⾚ちゃんや乳幼児だけでなく、⼩学⽣から⼤⼈までさまざまな年齢の⼈たちが過ごします。 icoccaでは、未就園児とその保護者の⽅向けの「おやこひろば」の他に、子ども向けの取り組みとして、小学生に放課後の時間(~17:00まで)、フリースペースを開放して居場所を提供したり、7月からは月1回のこども食堂を始めました。そのほか、⾼齢者向けに健康体操やおしゃべりの企画、⼤⼈だけでも参加できるワークショップなども⾏っています。

誰でも⽴ち寄れるさまざまな取り組み

icoccaのある⽇野南地区は、駅から少し離れた住宅街で、ちょっと休憩したり集まったりする場所がなかったそうです。icoccaという名前には、誰もが「ちょっといこっか」と気軽に⽴ち寄れて、おしゃべりしたりご飯を⾷べたり、思いおもいに過ごせる⼼地よい空間になるようにという願いが込められています。

店内には、開店時間ならいつでも誰でも訪れることのできる⼯夫がいっぱい。 カフェスペースの壁際には、⼩箱ショップがあり、作家さん⼿作りのクラフト品が並んでいます。チャイルドシートやベビーチェア、ひと夏しか着ないゆかたのような季節品など⼀時的に必要なものをレンタルする「ちょっと貸してシステム」、⾃分はもう使わないけれど誰かに使ってほしいものを⼊れておく「どうぞの箱」という取り組みも⾏っています。

わたしたちが訪問したのは、危険なほどの猛暑⽇が続く夏真っ只中、店舗⼊⼝には熱中症予防に誰でも飲める「まちの給⽔所」が⽤意されていました。閉店した⼋百屋さんの替わりに野菜の販売をしたり、港南台のおいしいお⾖腐屋さんのお⾖腐を仕⼊れたり、近所のお店の出張販売も⾏っています。 みんなの“あったらいいな”が形になり、そこへまた⼈が集まり、地域の居場所ができていく、素敵な循環が⽣まれていました。

おやこひろばに参加したママたちの感想

「オープンの頃から通っていて、⼦どもも連れてきやすいと感じています。息抜きしがてら、いろんなイベントに参加しています
「1歳の⼦どもといっしょに⾷事ができるのがうれしいです。⿃海さんに話しを聞いてもらって、⼼がすっきり︕」
「はじめておやこひろばに参加して、楽しかったです。今度は上の⼦もいっしょに別のイベントに参加したいです」

わたしも、今、3歳と5歳の⼦育て中ですが、保育園に通うまでの間、⽇中どうやって過ごそうか、何を⾷べさせてあげようか、毎⽇、そんなことで頭の中がいっぱいになっていました。ご飯を⾷べたりお茶を飲んだりしながらおしゃべりができて、近所のみなさんから⼦どもを「かわいい」と⾔ってもらえる場所があったら、どんなに⼼強いでしょう。

⿃海さんにどんな⽅に来てもらいたいですか︖とお聞きしたところ「誰でもどうぞ︕」と満⾯の笑顔で⼒強く返ってきたのが印象的でした。わたしの⼦どもは、⾃分の思いをうまく表現することができず他のお⼦さんに感情をぶつけてしまうことがあるので、⼦育て⽀援の場といっても連れて⾏きづらさを感じていました。今回、icoccaを取材し、⿃海さんのお話しを伺って、ここならわたしたち親⼦でも⼼地よく過ごせるかもしれないな、近所にこんな場所があったらいいなと感じました。 ⼦育て⼤変だな、誰かと話したいなと思ったら、気軽に⾏ってみてくださいね。きっと暖かく迎えてもらえますよ。

コミュニティカフェ icocca 基本情報
営業時間10時から16時/ランチ11時半から14時
⼟⽇祝休み
横浜市港南区⽇野南6-29-17 045-367-9895
info@icocca.org
ホームページ https://icocca.org/

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横浜市港南区地域振興課
地域⼒推進担当 区役所5階54番 窓口
電話番号︓045-847-8383