横浜市港南区・日限山では、子育てサロン「ほっとみるく」が毎月開催されています。地域のママやパパが集まって、おしゃべりをしたり手遊びをしたりする和やかな会です。そんなほっとみるくを今回は紹介します。
子育てサロン・ひろばってなに?
子育てサロン・ひろばは、地域のボランティア等によって運営され、親子が気軽に遊びに参加でき、手遊びなどの楽しみがあったり、地域のママパパと交流できたりする会です。
赤ちゃん教室は第一子の0歳児が対象の会ですが、サロンやひろばはお子さんが二人目以降でも参加できます。
近くのサロンやひろばの情報は、町内会の掲示板の案内や、デジタルひまわりまっぷ(https://coconavi.city.yokohama.lg.jp/?page_id=417)でも調べられます。
ほっとみるくはどんな会
ほっとみるくは、ひぎり地区の西洗・港南プラザ自治会館を中心に月一回開催されています。ほっとみるくはこの地域以外からも参加でき、日限山だけでなく戸塚区の舞岡や港南区の野庭、上永谷、下永谷などの地域から来られる親子もいるそうです。
また、0歳児から未就学児までの子どもが対象で、ママだけでなくパパも参加できます。特に、祝日開催のときはパパの参加も多いそうです。参加者には、0歳のねんねや、はいはいの赤ちゃんだけでなく、1歳、2歳の小さなお子さんもみられます。
10時開始となっていますが、すぐには会が始まらず、参加者が集まるまでおもちゃで遊んだり参加者同士でおしゃべりをしたりしています。
参加者がそろってきたら、おもちゃを片付けて、みんなで手遊び。ねんねの赤ちゃんにはママが声かけやタッチをしたり、1,2歳の子は手拍子をしたり大人のまねをしたりと、お子さんが思い思いに楽しんでいました。
ほっとみるくでは毎回テーマが決まっていて、育児講座や読み聞かせなどいろいろな企画が用意されています。クリスマス会や人形劇、公園遊びの会などのテーマは人気だそうです。今回は、港南図書館の司書の方による絵本の読み聞かせがありました。
育児講座や手遊びなどのプログラムはあるものの、タイムスケジュールは細かく決まっていません。その時の状況に応じて進行するそうです。
会の後半には、おしゃべりのコーナー。スタッフの方がみんなに話を振ってくれるので、話しやすい雰囲気でした。誕生日会もしていて、お誕生日の子には手作りのメダルが贈られ、みんなでハッピーバースデーを歌います。メダルをもらった子は嬉しそうにしていました。
予約不要で気軽に参加できる
ほっとみるくが開かれる日限山は、駅から離れたエリアですが、近所に住んでいる方が来ています。毎回およそ十数組の親子が参加するそうです。事前予約は不要なので、お子さんの体調をみて参加できます。
親子向けのイベントでは「子どもが走り回ったらどうしよう」「子どもが泣かないかな」と心配する声を耳にしますが、ほっとみるくでは子どもが泣いたり走り回ったりしていても大丈夫。スタッフの方々は温かく見守ってくれるので、安心して参加できます。
参加したママたちの声
「二人目で赤ちゃん教室に参加できなくて、ほっとみるくに来ています」
「一人目のときはコロナ禍で親子向けの会に参加できなかった。引っ越して二人目で、地域の集まりに初めて参加しました」ねんねの赤ちゃんを連れたママたちに話を聞くと、二人とも二人目の育児中でした。ほっとみるくでは、0歳のねんねの赤ちゃんから参加できます。何度も参加される人も多く、他の参加者と自然と親しくなれます。
「スタッフの方に子育ての悩みをきいてもらっています」
参加者のママ同士のおしゃべりも活発でしたが、スタッフとおしゃべりするママもいました。
ほっとみるくを支える人たち
ほっとみるくは、ひぎり地区の民生委員・児童委員(※1)の方たちによって運営されています。民生委員というと堅苦しい印象を持つかもしれないし、敷居が高くなるのではという配慮から、「ひぎり子育て応援団」というニックネームを掲げて活動されています。このニックネームには、少しでもママパパに寄り添い、身近な存在でありたい、一緒に子育てをしていこうという思いが込められています。
応援団のみなさんは、この地域に住んでいて、子育てや生活のあれこれについて、ご近所さんとおしゃべりする感覚で相談できます。その他にも、自治会の方々もお手伝いに参加してくれています。
地域の人の見守り
ほっとみるくの司会進行をしていた主任児童委員のお二人にきくと「ほっとみるくが、気軽に参加できて、子育てのちょっとした息抜きになったり、ママ同士の交流ができたり、いろんな悩み事を相談したり、という場になったらいいなと思ってやっています。ここで、私たちのことを知ってもらえれば、何か困ったときなどに、相談しやすいのでは、という思いもあります。
子どもはじっとできないのが当たり前。ここでは騒いでも走っても大丈夫。あぶないときは止めるけれど、子どもたちが自由に遊んでほしい」と語っていました。
私も子どもが赤ちゃんのころは泣きわめいて他の人の邪魔をしてしまわないかと不安で、地域の集まりや親子向けのイベントに参加しにくかったのですが、このように温かく見守ってくれる会なら安心して参加できたと感じました。
一人で参加しても、引っ越してきたばかりでも、ほっとみるくなら近所のママやスタッフと和気あいあいとおしゃべりできて、ご近所さんの知り合いができます。ぜひ遊びに行ってみてください。
ほっとみるくと子育てサロン・ひろばの情報
ほっとみるくの情報は、ひぎり連合自治会HPやひぎり地区の各自治会のHPに掲載されるほか、ひぎり地区の各自治会の掲示板にも毎月、案内が出ています。
ほっとみるくのような地域の方々で行っている子育てサロン・ひろばの情報は、自治会のHPや掲示板のほかに、港南区役所の子育て支援サイト「ここなび」にあるデジタルひまわりまっぷ(https://coconavi.city.yokohama.lg.jp/?page_id=417 地図検索)でも調べられます。地域子育て拠点はっちや親と子のつどいの広場、近隣の地域ケアプラザなどにチラシが置いてある場合もあります。
(※1)民生委員・児童委員は、地域を見守り、子育てや介護などの相談に応じ、行政や福祉の専門機関へのつなぎ役として活動する方々で、この地域に住んでいる方から選ばれています。民生委員・児童委員の方のうち、子どもに関すること専門に活動しているのが、主任児童委員です。
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