横浜市港南区・港南台では、毎年、年初めに港南台地区の自治会によって参加無料の凧あげ大会が行われています。昔のように思いっきり凧をあげることができる場所が減ってきた近年、毎年凧あげ大会を行っている地域があるということで参加してきました。
広々とした広場で凧あげ

この日はとても良い天気で晴れていましたが風があまりなく、会場に到着するまでは凧があがるのか心配でした。
会場となっていた港南台第一中学校第二グラウンドは駐車場がないので、歩いて向かいました。グラウンドの出入口は一か所しかないので、確認してから行くと安心です。

会場入口から入ると、広々とした芝生のグラウンドが目の前に広がりました。普段は少年野球の練習やグラウンド・ゴルフの大会など街の人たちが日々利用しているグラウンドです。今日は全面使えるということで、受付や本部、凧づくりエリア、昔遊びエリア、ストラックアウトや輪なげエリアと設置されていてもまだまだスペースがありました。
以前子どもが凧あげをしたいと言って公園に行きましたが、木があったり近くに人がいたりと十分なスペースを確保することが難しく断念したことがあります。こちらの会場は、空を見上げると電線や木などさえぎるものが全くなく、大人も子どもも安心して思いっきり凧があげられそうです。

思い思いに楽しむ子どもたち

受付を通って右奥には凧づくりスペースがあり、凧の制作キットが2種類用意されていました。
凧を持っていない人も誰でも気軽に立ち寄ってもらえるようにと、主催者がたくさんの凧を用意しているそうです。費用がかからないということで、当日ふらっと参加できます。

開始時間になると凧づくりエリアに親子連れが集まってきました。どの凧にするかみんなで話し合って決めています。
カラフルな凧を選んだ子どもたちは組み立て始めました。凧の組み立てが難しい子には青少年指導員の人が組み立て方を教えてくれるので、子どもたちだけでも作ることができます。

白い凧にカラーペンで絵を描いている子もいました。小さな子はいつものお絵描きとは違う素材に絵を描くのも楽しそうですね。

このほかにもいろいろなブースがありました。放課後キッズサポートのみなさんはビニール袋で作る凧の制作ブース、港南台第二小学校保護者の会ではストラックアウト、シルバー会は輪投げや昔あそびを行っていました。


自分の凧を持ってきた人は、受付を済ませてからすぐに凧あげをしています。毎年参加しているのか空高くあげている子や、お父さんやお母さんが手伝って凧あげに挑戦している子がいました。制作キットをもらっていた子どもたちも次々と凧あげを始めています。


自分の凧をあげて喜んでいる子や、うまくあげられず引きずりながら走っている子、大人にあげてもらった凧をあやつっている子がいました。小さな子は芝生で寝転がったり、よちよち凧を追いかけたり、広い場所で思い思いに楽しんでいました。
子どもたちの笑顔がいっぱい

参加している子どもは幼児から小学生が多く、声をかけるとどの子も「楽しかった」と元気よく答えてくれました。なかには、「お母さんが描いてくれたんだ!」と笑顔で見せてくれる子や、声を弾ませて「あげるのが楽しい!」と凧をかかげて見せてくれる子もいました。

誰でも参加できる

この凧あげ大会は予約不要で参加できます。2歳の子ども連れで凧あげに挑戦していたご夫婦は回覧板でこのイベントを知ったそうです。「子どもは小さくてまだよくわからないけれど、凧あげを知ってもらえたらいいなと思って参加しました。」と話してくれました。
制作キットのブースで凧を選んでいる親子連れに聞くと、「子どもが入っている野球チームで凧あげの案内があって参加しました。昨年も参加しました。」と教えてくれました。
凧に絵を描いていた4歳女の子のお母さんは、「昨年も参加して楽しかったので、今年はいつ開催されるのかと待ち遠しかったです。」と話してくれました。
中には、祖父母、息子夫婦、孫と三世代で参加している家族もいて、小さな子どもから高齢者までどなたでも参加できるのが、この凧あげ大会の魅力です。

凧あげ大会に関わっている地域の人

左から港南台第二小学校PTA会長(港南台連合自治会副会長兼任)の後藤さん、港南台第二小学校PTA副会長の松坂さん
このイベントには様々な団体やボランティアが関わっています。港南台第二小学校PTA会の会長・後藤さんと副会長・松坂さんはお子さんを連れて参加していました。
凧あげを含めてPTA活動について質問すると、松坂さんは「町の仕組みってこうだよというのを知れて良いなと思っています。社会がどのように動いているのか、仕事しているだけでは気がつかないことを、活動を通して知ることができました」と話してくれました。
地元で開催されるイベントに参加すると、地域で活動している様々な方を知る機会にもなりますね。

左から港南台連合自治会会長、港南台凧あげ大会実行委員長、港南台連合自治会副会長、港南台第一中学校文化・スポーツクラブ代表
港南台凧あげ大会実行委員長の榊原さんは「今年で5年目となるイベントです。このグラウンドを地域で有効活用したい、みんなが楽しめる場所にしたいという思いで凧あげ大会を企画しました。子どもたちに楽しんでもらいたいです。」と熱心に話してくれました。
今回、凧あげ大会に行って、子どもたちが楽しそうにしている姿を見て、「港南台」地域の良さを知ることができました。
凧あげ大会は、地域の掲示板や自治会や子ども会、小学校や中学校でもチラシが配布されるなど、いろいろな場所で告知しているそうです。港南台連合自治会のその他のイベントについても、連合自治会の各自治会の掲示板や回覧等で案内があります。
また、各地域の自治会・町内会の情報(連絡先や区域等)は区役所・地域振興課までお問い合わせください。横浜市電子申請システムで自治会・町内会に加入手続きができます。https://shinsei.city.yokohama.lg.jp/cu/141003/ea/residents/procedures/apply/b51f4083-cad3-4e13-8ea4-9794ecead100/start
港南台凧あげ大会について
主催 港南台連合自治会、港南台南自治会、横浜港南台商店会、港南台第一中学校文化・スポーツクラブ
参加団体 港南台各種団体協議会※、港南台南自治会、南樹会、放課後クラブ、ボーイスカウト、港南台第二小学校、港南台第一中学校、神奈川県立明朋高校、少年サッカー、少年野球
※地区社会福祉協議会、民主委員児童委員、スポーツ推進委員、青少年指導員など港南台地区の自治会で活動している皆さん
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