日下│紙ひこうきをだれよりも遠くへ飛ばそう

横浜市港南区・日下では、毎年、日下地区の自治会によって参加無料の紙ひこうき大会が行われています。自分で折った紙ひこうきを飛ばして飛行距離を競うイベントで、子どもも大人も夢中になって楽しんでいると聞き参加してきました。

親子連れでにぎわう日下小学校

紙ひこうき大会&エコクラフトの会場は日下地区にある日下小学校でした。紙ひこうき大会は体育館で、紙ひこうき制作とエコクラフト制作の会場は図書室で行います。大会当日はとても暑い日で体調が心配でしたが、制作は涼しい図書室内で行うとのことで安心しました。

受付時間になると、さっそく親子連れが次々とやってきました。みなさん首に冷感グッズを巻き、暑さ対策もばっちりな様子。受付を済ませた人から、涼しい図書室へと移動していきました。

こちらのイベントは、日下連合町内会と日下地区青少年指導員連絡協議会、日下地区スポーツ推進委員連絡協議会、社会を明るくする運動の共催で行われ、十数年以上も続いているイベントだそうです。
青少年指導員連絡協議会の佐々木会長は「今年は昨年の倍の申し込みがありました」と話していました。座席も参加者の子どもたちや親子でいっぱいです。

子どもも大人も真剣

スタッフの説明をうけてさっそく色画用紙で紙ひこうきを折り始めました。おもりをつけることなどは禁止で、紙の折り方だけで勝負します。子どもも大人もどうやったらよく飛ぶひこうきが作れるかと話し合いながら真剣に折っていました。

昨年も参加したというご家族は「昨年は私たちより子どものひこうきがよく飛んで、賞をもらえたんです」と話してくれました。紙ひこうき大会は、年齢に関係なく小さな子も楽しめますね。

今回初めて参加したというご家族は「息子は紙ひこうきを作るのが好きで、キッズ(※)でいつも作って飛ばしているんです」と話してくれました。男の子は迷いなくどんどん折っていました。
※日下小学校放課後キッズクラブのこと。

夢中になって紙ひこうきを飛ばす

紙ひこうきが完成したら、体育館に行き紙ひこうきを飛ばす練習の時間です。子どもたちは大きく振りかぶって力一杯飛ばしていました。
遠くに飛ばせた子は嬉しそうに紙ひこうきを追いかけ、失敗して変な方向に飛んでいった人も笑顔が絶えません。みんなとても楽しそうでした。
子どもたちは何回も飛ばしては体育館の中を走りまわり、大人は子どもにアドバイスしたり、静かに投げ方を微調整していたりと、年齢によってまったく違う様子がみられました。
こんなに広い場所で、おもいっきり紙ひこうきを飛ばすことができる経験はなかなかないので、楽しいですね。大人も子どもも一緒になって真剣に取り組めるイベントだなと改めて感じました。

いざ本番!紙ひこうき大会

練習の時間が終わり、いざ本番です。紙ひこうき大会では、体育館のステージ上から飛ばし、飛距離を競います。本番前では、念入りに紙ひこうきをチェックする人や、親子で話し合って投げ方を相談している人など様々な様子が見られました。その様子を見ているこちらもドキドキしてきます。

子どもを抱っこしてチャレンジしているお母さんや、地域のボランティアグループである、はまっこSKYの方にアドバイスをもらって飛ばす人など、それぞれの飛ばし方でチャレンジしていました。中には、何度投げても紙ひこうきがブーメランのように戻ってきてしまうので後ろ向きで飛ばしてみた子もいました。
紙ひこうきが飛ぶと観客から「わー!」「おしい!」と、大きな歓声があがり、みんな本当に楽しそうでした。

オリジナル作品を作ろう

紙ひこうきを飛ばし終わった人は、会場を移動しエコクラフト「牛乳パックのちょうちん作り」に取りかかりました。みんなどんな絵を描くか考えていました。今回初めて参加していた小学2年生の女の子は、自分で考えたデザインをもくもくと描いていました。とても色鮮やかですね。

親子で参加していたおとうさんは、お子さんに負けず素敵な季節のお花を描いていました。会場は、アニメのキャラクターやゲームのキャラクター、季節のお花や創作デザインなどカラフルな作品があふれていました。

笑顔がいっぱいの結果発表

紙ひこうき大会の結果発表で、飛距離が出た人たちが表彰されました。その結果を聞いて会場から「すごい飛んでるね」など親子の声も聞こえてきました。

エコクラフトにも表彰があり、受賞した人が前に出てきました。作品をみんなに披露すると、その出来栄えに大きな歓声があがりました。受賞したみなさんは共通して、4面ともとてもカラフルで素晴らしい出来上がりでした。どちらの結果発表でも、受賞した人もその結果を聞いていた人にも、笑顔があふれていました。

サポートする人もみんな真剣

このイベントは多くのボランティアに支えられて開催されています。はまっこSKYの方々は参加者に紙ひこうきの折り方や飛ばし方をアドバイスしていました。

紙ひこうき大会では、紙ひこうきの飛距離をスポーツ推進委員の方が中心になって計測していました。「大会は真剣勝負。間違ってはいけないから私たちも真剣ですよ」と話してくれました。よく飛ぶひこうきが作れるようにサポートしたり、飛ばし方をアドバイスしたり、熱中症対策を考えたり、みんなが楽しめるようにこの大会はいろんな人の支えによって成り立っています。

紙ひこうき大会に関わっている地域の人

左から日下地区スポーツ推進委員連絡協議会 関口会長、日下地区青少年指導員連絡協議会 佐々木会長、日下連合町内会 田口会長、田口会長のお孫さん、はまっこSKY代表 田口恭平さん

日下地区スポーツ推進委員連絡協議会のみなさま

このイベントには様々な団体やボランティアが関わっています。日下連合町内会、日下地区青少年指導員連絡協議会、日下地区スポーツ推進委員連絡協議会、はまっこSKYのみなさんです。

日下連合町内会の方が、日下地区青少年指導員連絡協議会と日下地区スポーツ推進委員連絡協議会に声をかけ、協力して何かイベントができないかと考えたところ、「だれでも簡単にできる紙ひこうきをやってみようか」となったそうです。

日下地区青少年指導員連絡協議会の佐々木会長は、「コロナ明けから、あそびの広場やおまつりを開催すると、人がすごい集まるんだよ」と話してくれました。

紙ひこうきの折り方を教えていた、はまっこSKYは、日下地区などで小学生の登校時の見守りや地域清掃などの活動に取り組んでいます。元々は、日下小のはまっこ(放課後キッズクラブの前身)出身でスポーツをする仲間のグループだったそうです。東日本大震災をきっかけに、現代表の田口さんが、はまっ子のOB・OGに声をかけ、ボランティア活動をするようになりました。
はまっこSKYの代表の田口さんは「地元やこどもが好きだからこの活動が続けられる。参加していた子どもたちがボランティア側になり、戻ってきてくれてどんどん繋がりができる」と話してくれました。地域の子どもたちも一緒になって地元を活性化していくことに貢献しているのですね。

紙ひこうき大会&エコクラフトは、地域の掲示板や自治会や子ども会にチラシが配布される他、小学校でもポスターが提示されるなど、いろいろな場所でも告知しているそうです。日下町内連合会のその他のイベントについても、連合自治会の各自治会掲示板や回覧などで案内があります。また、各地域の自治会・町内会の情報(連絡先や区域等)は区役所・地域振興課までお問い合わせください。横浜市電子申請システムで自治会・町内会に加入手続きができます。
https://shinsei.city.yokohama.lg.jp/cu/141003/ea/residents/procedures/apply/b51f4083-cad3-4e13-8ea4-9794ecead100/start

日下地区紙ひこうき大会&エコクラフトについて
主催:日下連合町内会
共催:スポーツ推進委員、青少年指導員、社会を明るくする運動
協力:はまっこSKY、日下小学校市民図書、日下小学校放課後キッズクラブ

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